OPEC3カ国、増産に反対 イランなど、総会でサウジと対立
(sankeibiz.jp)OPEC=石油輸出国機構の定時総会を今週末に控え、ロシアとサウジアラビアが主導する原油減産緩和案について、イラン、ベネズエラとイラクの3カ国が同案阻止に向けて歩調を合わせることが明らかになりました。
(写真:Al-Arabiya) |
イランのアルデビリOPEC理事が17日、ブルームバーグとのインタビューに応じ、「OPEC創設メンバーのうちイラン、ベネズエラとイラクの3カ国が阻止するつもりだ。サウジとロシアが増産を望んでも、実現には全会一致での決定が必要。この2カ国だけで行動したくても、それは協定違反だ」と述べました。
ウィーンで開かれるOPEC総会では、協調減産を終了する案の是非をめぐって議論する見込みで、イラン側の今回の発言により意見の衝突は必至です。
OPECと非OPEC主要産油国による協調減産が需給バランスの調整や原油価格の上昇といった当初の目標を達成したことから、ロシアとサウジは来月にも減産を緩和したい考えです。しかし、イランやベネズエラなどOPEC加盟国の多くは、割当生産量を引き上げられても、増産が困難な状況にあります。